第32回演奏会

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日程:2018年1月13日(土) 14時開演(13:15開場)
会場:習志野文化ホール
指揮:金子 建志
演目:

  • ラフマニノフ/交響曲 第1番
  • ブラームス/交響曲 第4番

前売券販売所:

  • 習志野文化ホール(TEL 047-479-1212)
  • 伊藤楽器 北習志野(TEL 047-465-0111)

終わりと始まり - 二つの交響曲 -

今回の千葉フィルはラフマニノフの交響曲第1番とブラームスの交響曲第4番という、重量級の交響曲二つとなる。

ラフマニノフの交響曲第1番は若きラフマニノフの野心作。その勢い溢れる冒頭は決意に満ちたラフマニノフの雄叫びか。だが初演は失敗、ラフマニノフは神経衰弱に陥り交響曲第1番はそのままお蔵入りになってラフマニノフの生前には二度と演奏されることが無かった。しかしこの後、ラフマニノフは奇跡の復活を遂げ、ピアノ協奏曲第2番や交響曲第2番という傑作を生み出し第一級の作曲家として認められる存在となる。青年期の終わりと、本格的な作曲家としての始まり。

そして19世紀ドイツ音楽の巨人、ブラームス。その最後の交響曲である交響曲第4番は老年期を迎えつつあったブラームスの心象風景が滲み出ているようでもある。それはまた、ロマン派という一つの時代の黄昏でもあった。しかし、その作曲技法は精緻を極め、来るべき次の時代への架け橋ともなる。無調・12音音楽を開拓し20世紀を代表する作曲家の一人であるシェーンベルクはブラームスのことを「革新主義者ブラームス」と呼んだ。人生の終わり、ロマン派という一つの時代の終わり、そして、新しい時代の始まり。

何かが終わる時、また新しい何かが始まる。そういったメルクマールとなる二つの交響曲を、金子建志と千葉フィルのコンビネーションでお送りする。新しい年の門出に相応しい演奏会となるであろう。

タグ: ラフマニノフ, ブラームス

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