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サン=サーンス - 千葉フィルハーモニー管弦楽団

サン=サーンス (1835~1921) 交響曲第3番 《オルガン付き》

トロカデロ宮殿のオルガン

saint saens 120x171名前の通りオルガン付きの交響曲、である。ここでいうオルガンとはパイプオルガンのこと。建物と一体化した極めて大規模な楽器で、ヨーロッパでは教会に備え付けられることが多く、教会音楽で頻繁に使われてきた楽器である。であれば、この《オルガン付き》も教会での演奏が念頭に置かれたものかというと、そうでもない。コンサート・ホールにオルガンが備え付けられるようになる流れの中でこの交響曲は作曲されている。

サン=サーンス (1835~1921) 交響曲第3番 《オルガン付き》 の楽曲解説

昨夏、〈復活〉の前に、死の象徴としてのグレゴリオ聖歌「ディエス・イレ=怒りの日」①aのサンプル演奏をした際、意外に気付かれていないのがシューベルトの〈未完成〉(1822年作曲→65年ウィーンで初演)の第1楽章①bだと判明した。サン=サーンスが、この〈3番〉(1880~86年→86年ロンドンで初演)で、それを16分音符・1拍分ずらして①c主題化した際、〈未完成〉を全く意識することなく『偶然、似てしまった』と考えるのは無理があろう。

 

第31回演奏会

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日程:2017年1月15日(日)13:30開演(12:45開場)
会場:習志野文化ホール
指揮:金子 建志
演目:

  • ベルリオーズ/序曲《海賊》
  • ショスタコーヴィチ/バレエ組曲《ボルト》
  • サン=サーンス/交響曲第3番《オルガン》