新型コロナウィルスの影響により、R.シュトラウス「泡立ちクリーム」などの大曲の演奏を半年延期へ
千葉県を中心に活動するアマチュアオーケストラ「千葉フィルハーモニー管弦楽団(団長:荒木 昇)」は、2020年7月23日、習志野文化ホールにて開催を予定していた第66回演奏会を、2021年1月24日に延期することを決定しました。同演奏会では、音楽監督 兼 常任指揮者の金子 建志氏の指揮により、ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」、R.シュトラウス バレエ音楽「泡立ちクリーム」を演奏する予定です。
現時点での第66回演奏会の開催予定は、以下のとおりです。
千葉フィルハーモニー管弦楽団 第66回演奏会
- 日程:2021年1月24日(日) 13時30分開演
- 会場:習志野文化ホール
- 指揮:金子 建志
- 曲目:ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」
R.シュトラウス バレエ音楽「泡立ちクリーム」 - Webサイト:https://chibaphil.jp/
新型コロナウィルスの影響により、多くの演奏会、イベントが中止、延期される中、千葉フィルハーモニー管弦楽団においても同様の決定を致しました。アマチュアオーケストラにおける新型コロナウィルスの影響は、単に演奏会実施にとどまらず、中長期的な練習計画も関係しています。
以下に、当団における新型コロナウィルスの影響について説明します。
全体練習における新型コロナウィルスの影響
アマチュアオーケストラは、一般的に1回の演奏会に対して数ヵ月の練習期間を経て臨んでおり、千葉フィルハーモニー管弦楽団でも、2020年7月の演奏会に向けて10数回の練習を予定しておりました。しかし、現時点で練習機会をまったく得られないことにより、すでに半数の練習機会を逸しています。
オーケストラの全体練習は、数多くの異なる楽器奏者が密な状態で一定時間集まることが必要であり、複数の企業や団体、コミュニティに属するメンバーが集うアマチュアオーケストラにあっては、より新型コロナウィルス感染拡大のリスクを生じかねないと判断しています。
そのため、慎重に全体練習再開の時期を見極め、しかるべき感染防止対策を行った上での練習再開を検討しており、2020年7月の演奏会実施は困難であると判断するに至りました。
演奏会における新型コロナウィルスの影響
近年千葉フィルハーモニー管弦楽団の演奏会には、1000人を超えるお客様にご来場いただいており、ほぼ満席に近い状態で演奏会を実施しています。そのため、次回演奏会においては、新型コロナウィルス感染防止のための必要な対策を実施し、万全の体制で開催することが求められます。
現時点では、2021年1月の状況を予測することは困難であり、開催内容ならびに形態、日程は変更される可能性があります。ご了承ください。
以上
千葉フィルハーモニー管弦楽団について
千葉フィルハーモニー管弦楽団は、千葉県を中心に活動するアマチュアオーケストラ。音楽監督兼常任指揮者に金子建志を迎え、ベートーヴェンからチャイコフスキー、ショスタコーヴィチなど、幅広い選曲でパワフルな演奏を行っている。特に、金子氏の研究に裏打ちされたマーラーやブルックナーの演奏については、アマチュアオーケストラファン以外からも高い注目を集めている。毎年1月と7~8月に演奏会を実施しており、次回で通算66回目の開催となる。
指揮者紹介
千葉フィルハーモニー管弦楽団 音楽監督 兼 常任指揮者
金子 建志
東京芸大楽理科卒、柴田南雄氏、高階正光氏に師事。2013年3月まで静岡・常葉短期大学教授(指揮法・音楽史)を務め、現在は武蔵野音楽大学、東京理科大学の非常勤講師。古典派~近現代の交響曲・管弦楽曲の研究と、その実践としての指揮活動。千葉フィルハーモニー管弦楽団、アンサンブル「花火」の常任指揮者。市川交響楽団、19世紀オーケストラ、京都フィロムジカ管弦楽団、狛江フィルハーモニー管弦楽団、世田谷交響楽団等を指揮。月刊誌「レコード芸術」「音楽現代」、東京中日新聞等で批評を執筆。レコード・アカデミー賞審査委員長。NHK FMの解説者。著書に「こだわり派のための名曲徹底分析」シリーズ「ブルックナーの交響曲」「マーラーの交響曲」「ベートーヴェンの〈第9〉」「交響曲の名曲1」「マーラーの交響曲2」(以上音楽之友社)、編/著書に「朝比奈隆 交響曲の世界」(早稲田出版)、200CDシリーズ「オーケストラの秘密」、「オーケストラこだわりの聴き方」(立風書房)等がある。
金子建志氏の写真は以下のURLからダウンロードできます。
http://chibaphil.jp/images/photos/kaneko_kenji_large.jpg