日程:2018年7月29日(日) 13:30開演(12:45開場)
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前売券販売所:
- トリフォニーホールチケットセンター(TEL 03-5680-1212)
- 伊藤楽器 北習志野(TEL 047-465-0111)
1918~2018 100年の時を超えて
1918年、ロシアからの移民の子としてバーンスタインがアメリカ合衆国で生まれたちょうどその頃、父祖の地では第一次世界大戦がようやく終幕を迎えようとしていた。第一次世界大戦はヨーロッパを血みどろの地獄と変えた。大勢の人が大勢の人を殺し、クラシック音楽が生まれ育った環境も木っ端みじんに砕け散った。その第一次世界大戦が猖獗を極める1915年、戦場で多くの若者が殺し合っているさなかに初演された《アルプス交響曲》。単なる交響詩に留まらない内容を持つ、リヒャルト・シュトラウスが自信を持って発表したこの「交響曲」に、当時の人々は何を聞いたのか。時代は遡り、第一次世界大戦に繋がるフランスとドイツの遺恨を生んだ普仏戦争。その戦争に従軍したマスネはフランス・ドイツ国境のアルザス地方の情景を音楽に描いた。《アルザスの風景》、牧歌的な19世紀。
その牧歌的な19世紀から、20世紀に入って人類は変貌した。芸術のあり方も変わった。そして、第一次世界大戦が終わって100年となる2018年。
2016年夏にマーラーの《復活》で、すみだトリフォニーを感動の響きで満たした千葉フィルが、再びすみだに登場!今回は《アルプス交響曲》という、金子建志がもっとも入れ込む作曲家の一人であるリヒャルト・シュトラウスの大作をメインとした超重量級プログラム。同じく金子建志がこよなく愛する音楽家、バーンスタインの《キャンディード》序曲、千葉フィル木管の妙技が堪能出来るマスネの《アルザスの風景》と、他のプログラムも聞き逃せない。100年の時を超えた響きに、21世紀の私たちは何を聞くのだろうか。