第72回演奏会 - 2025年1月4日(土) 13:30開演 会場:ティアラこうとう 大ホール・指揮:金子 建志
演目:ドヴォルザーク/スケルツォ・カプリチオーソ、コダーイ/「孔雀は飛んだ」による変奏曲、ブラームス/交響曲第2番

ショスタコーヴィチ  交響曲第12番 ニ短調 作品112

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第2楽章─《ラズリーフ》 嬰ヘ短調 4/4拍子

ラズリーフは「氾濫」の意味だが、ペトログラード北部の湖の名称でもあり、そこに籠もったレーニンが革命の計画を練ったとされる。それを表わす第1主題 ⑥ や、レーニン ④ を変容させた ⑦ で指導動機に肉付けされ、ホルン等が重なる ⑧ を経て緊張感が増す。思念的なファゴットのソロ、⑥ を繰り返すクラリネットの長大なモノローグを経て、フルート+クラによる ⑨aに進むと、一段とテンションが高揚。伴奏のピチカートがトレモロに変わると、トロンボーンが ⑧ によるレチタティーヴォ的なモノローグで頂点を築く。低弦による ⑧ が静かなブリッジとなり、次楽章に。

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第3楽章─《アウローラ》 ハ長調 2/2・3/2拍子

「アウローラ」は空砲によって革命の合図を送った巡洋艦の名。この「アウローラ」は最初、ピチカート ⑨b とティンパニによって静かに始まるが、金管によって一旦盛り上がった後、トロンボーン+チューバによるレーニン ④ が潜伏期を終えたことを暗示。打楽器群が砲撃的にリズムを強打する ⑨c によって砲火の轟く凄絶な頂点が築かれた後、そのままフィナーレに雪崩こむ。

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