第30回演奏会

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日程:2015年1月10日(土) 18:00開演(17:15開場)
会場:習志野文化ホール
指揮:金子 建志
演目:

  • シベリウス/交響詩《エン・サガ》
  • バルトーク/《中国の不思議な役人》ハイライト
  • チャイコフスキー/交響曲第6番《悲愴》

プログラム紹介

創立30周年を迎え ― 新たなる地平へ

次回の演奏会で創立30周年を迎える千葉フィル。創立以来、すべてのコンサートを指揮している金子建志とは既に円熟のコンビネーションで、演奏した曲も数多い。しかし、そんな金子建志=千葉フィルにも、まだ手がけていない名曲はたくさんある。その中でも、難曲として知られるバルトークの《中国の不思議な役人》を、今回のコンサートでついに取り上げる。

バルトークの《中国の不思議な役人》は、パントマイム(無言劇)のために作曲したもので、そのストーリーは「中国の不思議な役人」が娼婦に異常な執着を示すというグロテスクなもの。バルトークはこのパントマイムに、物語の筋に相応しい刺激的でグロテスクな音楽を作曲した。バルトークはパントマイム用の音楽から所々カットを施し、終結部を変えた演奏会用バージョンを用意したが、今回はカットは行わずに終結部を演奏会用バージョンにしたハイライト演奏でお送りする。奇抜な楽想と変拍子で非常に演奏するのが難しいこの曲を金子建志=千葉フィルがどう扱うのか、非常に楽しみである。

コンサートの最初に置かれたシベリウスの《エン・サガ》も千葉フィルは初めて演奏する曲。シベリウスでも初期の頃に書かれた曲であるが、既にシベリウスらしい幻想的な雰囲気が漂ってくる曲である。題名は「伝説」を意味するものであるが、具体的にどの伝説のどういう物語を音にしたものかはシベリウスは語っていない。この幻想的な雰囲気の音楽がどのように表現されるのか、興味は尽きない。

そしてチャイコフスキーの交響曲第6番《悲愴》。言うまでもなくチャイコフスキー最晩年の傑作交響曲だが、千葉フィルは初期に一度演奏したきりである。感情が溢れだすかのように劇的な音楽であるが、その反面、大作曲家チャイコフスキーが作曲技法の粋を尽くした曲であり、実は知と情の絶妙なバランスが求められる曲である。このよく知られた交響曲を楽曲分析でも定評のある金子建志がどう捌くのか、そして千葉フィルがそこにどのような感情を盛り込むのか。

創立30周年を迎え、さらに新たなる地平へと挑戦を続ける金子建志と千葉フィル。きっと聞き逃せない演奏会となるであろう。

タグ: シベリウス, バルトーク, チャイコフスキー

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