第69回演奏会

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日程:2023年7月30日(日) 13:30開演(12:45開場)
会場:市川市文化会館 大ホール
入場料:1,000円(全席自由)
指揮:金子 建志
演目:

  • チャイコフスキー/バレエ組曲「くるみ割り人形」
  • R.シュトラウス/バレエ音楽「泡立ちクリーム」全曲

チャイコフスキー バレエ〈くるみ割り人形〉組曲 作品71a

nutcracker costume 200px今回は同じバレエ2曲でも、片方は組曲で、チャイコフスキーを代表する人気作。一方は全曲で、しかも殆ど演奏されない“幻の大作”。そのため〈くるみ割り〉が軽い書き方になってしまったのを、ご了承頂きたい。

3大バレエの中では最後に位置し、交響曲第6番〈悲愴〉の前年にあたる1892年(52歳)に完成・初演されている。帝室マリインスキー劇場からの依頼は、ドイツの作家E.T.A.ホフマンによる童話「くるみ割り人形と二十日ねずみの物語」によるバレエ。これを〈椿姫〉の作者デュマ・フィスがフランス語に翻案脚色し、首席振付師プティパが台本化した。

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R.シュトラウス バレエ〈泡立ちクリーム〉 作品70(台本:R.シュトラウス)

richard strauss 200px

1922年(58歳)この作品を作曲した当時のR.シュトラウスは、交響詩や楽劇の主要作品で成功をおさめ、ドイツ・オーストリア系作曲界の頂点に立っていたが、当時のヨーロッパは1918年11月に終戦した第1次大戦の荒廃の直後。舞台作品も贖罪など真摯なテーマが求められていたのだがシュトラウスはそれに反発。「時代の悲劇にばかり拘るこうした風潮には我慢ならん。私は人々を喜ばせたいのだ」と言って、お菓子など全く見当たらない時代だったにもかかわらず、人々が以前と変わらない日常生活を送っているかのように、この作品を書き上げたのだった。

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タグ: チャイコフスキー, リヒャルト・シュトラウス

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