スメタナの名前は「Bedřich」と書くのだが、これはどう読むのか。「ベドルジハ」というのがカタカナでの一般的な表記であるようだが、実はこの名前、カタカナ表記にするにはかなり無理がある。「r」の上にある逆三角形の記号、これが非常に厄介なのだ。この逆三角形の記号、チェコ語でハーチェクというが、このハーチェクのついた「ř」という文字、クラシック音楽ファンならばどこかで目にしたことがあるかもしれない。
スメタナの名前は「Bedřich」と書くのだが、これはどう読むのか。「ベドルジハ」というのがカタカナでの一般的な表記であるようだが、実はこの名前、カタカナ表記にするにはかなり無理がある。「r」の上にある逆三角形の記号、これが非常に厄介なのだ。この逆三角形の記号、チェコ語でハーチェクというが、このハーチェクのついた「ř」という文字、クラシック音楽ファンならばどこかで目にしたことがあるかもしれない。
作曲はスメタナ50歳の1874年~79年。先にI~IIIの3曲が初演され、全6曲の初演は、1882年11月5日アドルフ・チェヒの指揮でおこなわれた。大成功だったが、耳の病いに冒されていたスメタナは、もはや聴くことは出来なかった。曲は、初演の街プラハ市に捧げられており、毎年、スメタナの命日5月12日に国際的音楽祭「プラハの春」の初日を飾って全曲が演奏される。概要は別稿のとおりなので、ここではその補足と、楽曲分析を中心にコメントしていく。