マーラー  交響曲第7番 ホ短調 《夜の歌》

この後は、3拍子系の ㉝ ㊲ 、2拍子系の ㉟ ㊱、2+3が5拍子を形成する ㉞ というように、拍子と楽想の変化が連動。こうした複数の楽想を積み重ねた ㊳ では、トランペットが楽章の基本主題 ㉕ を再現して、交響曲的な構造に戻り始める。やがて交響曲全体の源主題 ②b が、先ず第1楽章と同じ短調で ②b' として再現。その後、前述の拍子の交替や楽想の急転がアクロバット的に組合わされるあたりは名人芸的な荒技で、作曲家マーラーの技の見せ場になっている。そうした重厚な進展の中、3拍子系の ㊴ は、軽やかさなスパイスとして作用する。

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既出主題が次々と輝かしく再現された後、締め括りとして源主題 ② が、②b" として長調で再現され、堂々たる頂点を築いて結ばれる。この ②b" が〈8番・千人の交響曲〉の最後と関係していることを見逃してはなるまい。

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