R.シュトラウス バレエ〈泡立ちクリーム〉 作品70(台本:R.シュトラウス)

三種類の酒による恋の鞘当て

19. 間奏曲~20. マドモアゼル・マリアンヌのメヌエット~21. パ・ド・ドゥ 「間奏曲」で病室の子供が描かれた後、再び幻想的な世界に戻るが、今度の主役は「酒」。

correlation diagram c 600px

シャルトルーズは、ブランデーをベースに作られるフランスのリキュール。これが新たなヒロイン「マドモアゼル・マリアンヌ」としてメヌエットを踊りながら登場。木管による㉛a ㉛b ㉛cは、いずれも気取った雰囲気だ。

schlagobers 31a

schlagobers 31b

schlagobers 31c

彼女に東欧産の大衆的なブランデー=スリヴォーヴィッツ㉜、ロシアの濃い蒸留酒ヴトキー=ウオッカ㉝が言い寄る。日本風に言うなら、「清酒令嬢」を口説こうとする「焼酎男爵」と「どぶろく浪人」、みたいなこの恋の鞘当て、スリヴォーヴィッツ㉜が緩やかな「パ・ド・ドゥ」㉞で成功するのに対し、ウオッカ㉝は諦める。

schlagobers 32

schlagobers 33

schlagobers 34

タグ: リヒャルト・シュトラウス

関連記事