ブラームス - 千葉フィルハーモニー管弦楽団
「異端の交響曲」
ブラームスは生涯に4曲の交響曲を完成させた。その4曲の交響曲は、ブラームスの同時代から現在に至るまでオーケストラの主要レパートリーとして定着しているが、その中で3番目の交響曲は他の3曲と比べると、演奏頻度が若干低くなる傾向がある。(例えば、ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、ニューヨーク・フィル、それぞれある時期の100年近くの間の統計を見ると、4曲の中でいずれも3番が最も演奏回数か少ない。)終楽章はもちろんのこと、全ての楽章が弱音で瞑想的に終わる。演奏時間も他の3曲に比べても短めで、コンサートの最後を熱狂的に締めくくろうとする場合にはいささか不都合だと感じられるからであろう。
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「進歩主義者ブラームス」
ブラームスの音楽は、ブラームスの存命当時から今に至るまで、概ね保守的な音楽だと思われている。特に後世の作曲家は、「新しいこと」が作品の大きな判断基準になることが多い現状も相まって、ブラームスのことをよく言う人はあまりいない印象がある。その数少ない例外が、アーノルト・シェーンベルクである。12音音楽の創始者であるシェーンベルクは20世紀音楽の祖と言える人の一人だが、そのシェーンベルクはブラームスのことを「進歩主義者」として賞賛しているのだ。
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〈未完成〉との間を繋ぐ鍵としての『ハンガリー・ジプシーの音楽』
1828年に31歳で早世したシューベルトと、5年後の1833年に生れたブラームス。その接点が、1880年代にブライトコプフ社が刊行したシューベルト全集で、ブラームスが交響曲の巻の編纂を担当したことにあるのは拙著『交響曲の名曲・1』で述べたとおりだ。しかし1822年前後に作曲されたまま眠り続け1865年に初演された〈未完成〉と、それより前の1861年に完成・初演されたブラームスの〈ピアノ四重奏曲・第1番〉との関係をひもとくのは一筋縄ではいかない。鍵は『ハンガリー・ジプシーの音楽』にある。
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Ⅰ楽章─ホ短調 2/2 ソナタ形式
流れるように滑らかな第1主題 ①a が、3度音程の音列 ①b をオクターヴ上下させることで作られているのは良く知られており、ブラームスが理論派の大家だったことの象徴とされる。
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ナチス政権の成立によってドイツを追われることとなったシェーンベルクは、パリを経てアメリカに亡命する。その地でシェーンベルクはオーケストラ作品への編曲を幾つか手がけるが、その一曲にブラームスが若かりし頃に書いたピアノ四重奏曲もあった。シェーンベルクは出来上がったこの編曲に大変満足し、聴衆からも高い評価も獲得する。中には「ブラームスの交響曲第5番」というものまであった。しかし、実際のこの曲はブラームスが決して自らの交響曲に使わなかった楽器や特殊奏法のオンパレードであり、そして何より、ジプシー音楽的な情熱をそのまま表現した音楽それ自体、ブラームスが決して交響曲の題材に選ばなかったものである。そのことを考えると、この編曲をブラームスの交響曲第5番と呼ぶことは、やはりあまり適当なこととは言えない。しかし、一つ視点を変えてみると、また違った様相が見えてくる時がある。
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日程:2004年8月
会場:習志野文化ホール
指揮:金子建志
曲目:
- チャイコフスキー 幻想序曲「ロミオとジュリエット」
- ラヴェル 「ダフニスとクロエ」第二組曲
- ブラームス 交響曲第一番 ハ短調
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日程:2007年8月
会場:習志野文化ホール 指揮:金子建志 曲目:
- ブリテン 歌劇「ピーター・グライムズ」より《4つの海の間奏曲》
- マーラー 交響詩「葬礼」(交響曲第二番「復活」第一楽章の初期稿)
- ブラームス 交響曲第三番
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日程:2004年1月
会場:習志野文化ホール
指揮:金子建志
曲目:
- ブラームス 悲劇的序曲
- コダーイ ハーリ=ヤーノシュ組曲
- ムソルグスキー / ラベル編曲 組曲「展覧会の絵」
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前売券販売所:
- 習志野文化ホール(TEL 047-479-1212)
- 伊藤楽器 北習志野(TEL 047-465-0111)
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日程:2025年1月4日(土) 13:30開演(12:45開場) 会場:ティアラこうとう 大ホール 入場料:1,000円(全席自由) ※ オンラインチケット発券サービス「teket」で販売 指揮:金子 建志 演目:
- ドヴォルザーク/スケルツォ・カプリチオーソ
- コダーイ/「孔雀は飛んだ」による変奏曲
- ブラームス/交響曲第2番
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